kintone エバンジェリストが解説!【gusuku Customine】のおすすめプランとやるべきこととは!?
今月連携サービスをご紹介いただくのは?
kintone エバンジェリストのメンバーが、おすすめする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。今月は、石井 健太郎さんにkintoneのおすすめ連携サービスをご紹介いただきます。それでは石井さん、お願いします!✨
kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら)
はじめまして、石井 健太郎です。
塗装用のハケとローラーを作っているマルテー大塚という会社の兼業情シスです。
アプリ作成もしますが、アプリ作成者の育成や伴走もしています。
kintone認定資格5つと高度情報処理国家資格もたくさん持っています。
kintoneの好きなところ
kintoneの認定資格制度が好きです!
私は、必要になってから機能を学んでいくスタイルにストレスを感じるタイプで、網羅的に全機能の学習を経て最適な選択を重ねることに至福の喜びを感じます。
あとは言わずもがなですが、社内外へのシグナリング効果が大きい。
ITスキルに関しては経営層と現場で情報の非対称性が大きくなりがちです。
弊社のようなユーザー企業では特にそうなので、今後は資格保有者のスキルそのものはもとより、その希少性を裏付ける情報開示を期待しています。
おすすめの前に本末転倒なことを言います
拡張サービスのおすすめ記事としては本末転倒なのですが、まずは基本機能でどこまでできるのかをきちんと把握することが重要だと思っています。
これをしていないと、拡張サービスに無駄な投資しちゃいます。まとめるとやはりアソシエイト試験は大事です💪
基本機能の境界線を把握できたら、次はJSカスタマイズの境界線の把握です。
JSカスタマイズを利用するとどんなことができるのか、サイボウズさんが許容するJSカスタマイズの範囲はどこまでなのか(≒kintoneのバージョンアップで利用できなくなるカスタマイズはどのようなものか)を理解していくこと。そのためにはカスタマイズスペシャリスト試験の知識が必要です。
しかし1人2人ならまだしも、未来永劫カスタマイズスペシャリストを輩出し続けるのは弊社含めてユーザー企業にはなかなか厳しいと思います。
そんな石井さんのおすすめは?
ということでおすすめするのは、先程のJSカスタマイズの境界線を(あんまり)気にせず利用できる、 アールスリーインスティテュート社提供「gusuku Customine」の年額1000プラン!プランまで含めたおすすめです!(ここ重要🔥)
大事なことなので繰り返しますが、おすすめは初手から年額1000プランです!文字通り次元が違います!
実は弊社では月額プランから利用を開始しました。そのためスロット節約にこだわりすぎて機能を詰め込んだり、JobRunnerの「直ちに実行」で代用したりで、アプリそのものが使いづらくなるという負の逆転現象が起きてしまいました。
その後は無理してスロットを節約せず必要に応じスロット数を増やすようにし、18スロットを超えた時点で月額プランから年額1000プランに移行しました。するとそこは夢の国でした!
自動採番だけでスロット使ってもOK!ルックアップコピー先を使用可能にするだけでスロット使ってもOK!
結果的にですが、スロット節約が業務改善のボトルネックになっていたことに気づけました。今となっては最初から年額1000プランにしておけば良かったと後悔しています。
・gusuku Customineの詳細はこちら
・gusuku Customineのアプリスロットの考え方・数え方の詳細はこちら
石井さんが推す「やること」とは?
ご存じの方にはいまさらですが、「gusuku Customine」では「やること」と「条件」を組み合わせてカスタマイズを構築していきます。2023年5月時点で私が最も推す「やること」を2つ挙げます!
1.なにもしない
最初はエイプリルフールネタだったのですが、その後正式に実装され使ってみたら、もはやこの「やること」がない状態には戻れません。条件分岐の起点や終点として欠かせない「やること」です。
2.リストから要素を取り出す
特定の処理をまとめて繰り返したいときに利用する「やること」です。似たような機能を持つ「数値の範囲から数値を取り出す」も大好きです。(でも最後に出てくるのが数値じゃなくなるのでちょっとだけ気を遣います。)
そしてここがすごい!
この推し「やること」2つでお気づきの方もいるかもしれませんが、なんと「gusuku Customine」は構造化プログラミングを実現できるのです!
ホントここがすごい!情報処理技術者試験勢にはおなじみダイクストラ先生も文句無しです!
※構造化プログラミングとは、分岐と反復ができればどのような処理も書けるという考え方で、エドガー・ダイクストラが普及に貢献したと言われています。
したがって、カスタマイズスペシャリスト試験やシステムデザインエキスパート試験、あとはシステムアーキテクト国家試験あたりに合格すれば、「gusuku Customine」を更に効果的に使いこなせるようになります!生きた証拠が言っていると思って信じてください!ぜひ資格取得に挑戦してみてください!
・gusuku Customineの詳細はこちら
・kintoneの認定資格の詳細はこちら
おわりに
石井さん、ありがとうございました!今月のおすすめ連携サービス紹介はいかがでしたか?
まずは、kintoneの基本機能やカスタマイズについて把握することの大切さ、そしてプランを含めた「gusuku Customine」のおすすめをご紹介くださいました。
すでに「gusuku Customine」を使用されている方はもちろん、これから検討しようとしている方にとっても、参考になる内容だったのではないでしょうか?
今回執筆してくださった石井さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!
▽kintone エバンジェリスト 公式HP 石井さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/ishii-kentaro
それでは、来月のおすすめ記事もお楽しみに!
※本記事は2023年5月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください。