今月連携サービスをご紹介いただくのは?
kintone エバンジェリストのメンバーが、オススメする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。
7月は 安藤 光昭さんに、kintoneのおすすめ連携サービスをご紹介いただきます。それでは安藤さん、お願いします!🌻✨
kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら)
自己紹介
こんにちは。安藤です!
普段はビットリバー株式会社に所属しており、kintoneを中心にした業務システムの構築サービスを提供しています。JavaScriptを駆使した高度なカスタマイズと、kintoneと連携するWebサービスの開発が得意な会社です。そしてもちろん、自社内でも顧客管理から社員管理まで、kintoneをフル活用しています!
プライベートで、全国のkintone関連イベントに自腹で参加しまくり、そこで得た情報を運営スタッフとして参加するkintone Café 広島(※1)で発表していた事がきっかけでkintone エバンジェリストとして活動しております。
(※1)kintone Café ・・・kintone ユーザー主体で運営される有志の勉強会コミュニティ(詳しくはこちら ※外部サイトに遷移します)
kintoneの好きなところ
お手軽さと高度な拡張性が共存している点です!
ITの専門家じゃなくても簡単に業務システムが開発できるというお手軽さに加えて、プラグインやJavaScriptカスタマイズ、API、Webhookなどを活用してより複雑な機能を開発することができます。
おすすめのサービス
私がおすすめするのは、連携サービスを利用した方が自分たちで作るより圧倒的にコスパが良いと感じるサービス3つです。それはこちら!
【1】krewDashboard
kintoneで業務の流れをシステム化する際に、ニーズとして多いのがデータの集計と可視化です。業務で利用したい集計には複雑な要件が多く、どうしても標準のグラフ機能や集計表で足りないところが出てきます。
レコードを書き出してExcel上で加工するやり方も可能ですが、作成したExcelファイルを共有する方法に課題が出てきてしまいます。クラウドの良さはやはり、チャット等でURLを貼り付けて「ここのこれを見てください!」と書けること、常に最新の情報にすぐアクセスできることです。
krewDashboardでは、数値の集計を組み合わせた高度なピボットテーブルや、小計行の表示など、複雑な集計がお手軽に実現できます。また、複合グラフや多軸集計表示など多くのグラフ表示パターンに対応しています。
krewDashboardで実現可能な表やグラフは、JavaScriptカスタマイズでも実現できます。しかし、可視化したいデータのニーズは部門やビジネスの状況によって日々変化するものです。業務の変化に合わせて設定を素早く変更できる機動力と、エンドユーザー自身が目的に合わせて自在に設定できるお手軽さはカスタマイズ開発では実現できないメリットです。
・krewDashboardの詳細はこちら
【2】カレンダーPlus
スタッフの予定や、機器の利用状況など、スケジュール性のある情報を管理するために便利なのがカレンダー形式での表示です。しかし、kintone標準のカレンダー機能では情報が見えにくい・・・そんな時におすすめするのがカレンダーPlusです。
日別・週別・月別の表示はもちろん、リソースごとの色分けにも対応しています。
kintone関連プラグインの中でもかなり古くからあるプラグインですが、今でもバージョンアップが止まらない定番ツールです。めちゃくちゃ多機能でありながら、設定方法は直感的かつ奥が深いという、とても私好みのプラグインです。
長年積み上げられてきた細かい設定には、カレンダーに必要な機能がほとんど網羅されていると言っても過言ではありません。しかも「買い切り」型のライセンス体系!同じ金額では絶対に同じ機能は開発できません!
・カレンダーPlusの詳細はこちら
【3】freee for kintone
クラウド会計の定番であるfreee会計は連携するSaaSやiPaaSが豊富で、会計に関連するデータを最終的にfreeeに連携するように社内システム全体を設計することで、会計業務を大幅に効率化することができます。また、以前から外部へのAPIの公開に積極的で、freee会計の主要機能はほとんどでAPI連携可能です。
会計業務を効率化するためには一度登録した情報を自動的に連携するのが基本です。例えば、商談のステータスや活動履歴をkintoneで管理し、請求確定したタイミングで自動的にfreee会計に送信する、などの使い方です。会計に直接関係ない情報は事業部門がkintoneで管理し、必要な情報だけが自動的に会計側へ連携するように両システムの責任範囲を分解することで、不要な二重登録作業を回避することができます。
freee for kintoneには、見積、請求、取引、取引先・商品などのマスタ情報、証憑データ(ファイルボックス)など、一般的にfreeeとkintoneの間で必要と考えられる連携機能がほぼ全て用意されています。そして、freee会計プロフェッショナル以上のプランを利用している場合、なんと追加費用なしで利用できます。
同様の連携はiPaaSや独自のカスタマイズ開発でも実現できます。しかし、freee社から直接提供されているという安心感がfreee for kintoneにはあります。
開発元であるfreee社からの提供であるため、進化の早いfreee会計やkintoneのバージョンアップへの追随も安心できるのも大きなポイントです。進化の早いfreee会計やkintoneのバージョンアップへの対応を心配することなく連携のメリットを享受できるのが大きなポイントです。
そして実は、足りない機能はfreee for kintoneをベースに追加開発することもできちゃいます。基本的な連携をfreee for kintoneで構築した後、必要な機能だけ追加で開発する、というスタイルを強くおすすめします(そして多くの場合、追加開発は必要ない)!
・freee for kintoneの詳細はこちら
おわりに
安藤さん、ありがとうございました!今月のおすすめ連携サービス紹介はいかがでしたか?
kintone エバンジェリストであるとともに、普段kintoneのJavaScriptを用いた開発支援を行ったり、構築支援をしている安藤さんだからこそわかる"コスパの良さ"という観点でオススメサービスをご紹介してくださいました!
今回執筆してくださった安藤さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!
▽kintone エバンジェリスト 公式HP 安藤さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/ando-mitsuaki
それでは、来月のおすすめ記事もお楽しみに!
※本記事は2022年7月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください。