今月連携サービスをご紹介いただくのは?
kintone エバンジェリストのメンバーが、オススメする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。
今月は 峠 健太郎さんに、まず連携サービスを導入する際に考えてほしいポイントと、その上でおすすめするサービスについて、ご紹介いただきます。それでは峠さん、お願いします!✨
kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら)
自己紹介|はじめまして、峠と申します!
こんにちは!峠 健太郎です。
インフラSE→病院内でのIT便利屋を経て、現在は株式会社MOVEDにてkintoneを中心とした業務改善を提案し支援する立場におります。もともとは病院で「グループウェア おすすめ」と検索してkintoneに出会い、独学で業務改善を推進し始めたことから今に至ります。元SEとはいえ経験はインフラのみで、プログラミング経験はほぼありません。
ユーザとして使っていた当時は主に下記のような用途が中心でした。
・別法人との病院間連携
・院内の各種データ集計
・連携施設や医師情報の管理
・院内外の問い合わせの管理
などなど、電子カルテでの管理が不得意なところをkintoneで管理していました。他にも医療業界以外でもやっているような訪問管理や施設予約管理などでも大活躍していました。10分ほどで作ったシフト管理やお中元・お歳暮管理などが大ヒットしたということも多々あります。
kintone の好きなところはここ!
kintoneの設計を考えれば考えるほど、自社や自部署の業務の在り方を再考することになります。その上で専門知識がなくてもどんどんチャレンジできるので、自身や組織の将来を考えるきっかけにできるのが最大の魅力です。
おすすめの連携サービスを紹介する前に伝えたいこと
そもそも、kintoneの拡張機能とはなんでしょうか?
kintoneの標準機能ではできないことを実現できるというと非常に魅力的ですが、私が考えるkintoneの最大の魅力は上記の通り『業務の在り方を再考し、自身や組織の将来を考えるきっかけ作り』にあると考えます。これをベースに考えると、なんでもすぐにプラグインや連携サービスに頼るのではなく、まずは標準機能を隅々まで使いこなすことが最重要だと思います。
例え便利であっても、複雑怪奇なkintoneになってしまったらそれは誰が管理するのでしょうか?担当者がいつまでも居続けてくれる保証はどこにもありません。
kintoneの導入は「システムを業務に合わせる」のではなく「業務をシステムに合わせる」ことが軸です。システムを業務に合わせてしまうと、結局オンリーワンのシステムになり、ただ単に現行業務をkintoneに移行しただけに終わり、業務改善の効果は薄くなると考えています。
kintoneを導入する目的が業務改善であるならば、現行業務自体を柔軟なものにすべく今一度しっかり向き合うことをおすすめしたいです。もちろん、業務改善の先にどんな将来を描いているかを共有しておくべきことは言うまでもありません。
その上でおすすめする連携サービス、プラグインはこの2つ!
ご自身の現行業務と向き合い、kintone標準機能を隅々まで使いこなした上でも要件(要望ではなく要件)として残る場合、ここで初めて連携サービスやプラグインを検討するのが良いと私は考えています。
その際にオススメするのは2つです!
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ATTAZoo +
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gusuku Customine
それぞれ順番にご紹介していきます。
【1】ATTAZoo +でサクッと実装!
複数機能を有するプラグインを月額3,000円からで実装できるのは非常に魅力的です。標準機能の壁に当たった時の「こんな機能が欲しい」はATTAZoo+で実現可能なことが多く、何より実装が簡単です。
直感的に設定できる作りになっているため、ITスキルに自信がなくてもすぐに仲良くなれるプラグインと言えます。
『あらゆるkintoneユーザのつまずきを解決する「スターターキット」決定版』という謳い文句はまさにズバリですね。
・ATTAZoo +の詳細はこちら
・峠さんによるATTAZoo+の紹介動画はこちら(YouTubeに遷移します)
→ 前半 https://youtu.be/qUp-AGdicrc
→ 後半 https://youtu.be/ZHn2cQWM6l0
【2】gusuku Customineでこってり実装!
必須として立ちはだかる要件を解決する場合、在りもののプラグインでは「あともう一歩」なことも想定されます。
その場合はgusuku Customineをオススメします。資料も豊富で、ITスキルに自信がなくても実装できることが大きな魅力です。
自由度や対応の幅広さを見ても月額18,000円からという費用は明確に安いと私は感じています。
開発ベンダーに依頼する費用や運用でカバーするスタッフ工数を算出するといかに安価かすぐに分かることでしょう。
・gusuku Customineの詳細はこちら
自身のkintone力を"拡張"するために
「業務をシステムに合わせる」ことができれば、無駄を削ぎ落とした上で標準機能だけのkintone活用でも意外とどうにかできます。事実、私は最初の3年間はライトコースで運用していました。
その際にフル活用したのがkintoneのカスタマーサポートです。
今でこそインターネットで検索するとかなりの情報が溢れていますが、機能や技術の裏取りとして、提供元のサイボウズ社に直接の相談ができるのは非常にありがたいことです。
しかもこのカスタマーサポートは最初の応対者が既にkintone習熟者のため、たらい回しにされることがほぼありません。
早速詳しい話に入ることができ、有意義な時間となることでしょう。「標準機能を使いこなしている」と自信を持てない場合はカスタマーサポート活用を強くオススメします。
機能だけではなく、あなたのkintone力を"拡張"しましょう。
・kintone カスタマーサポートのご利用方法はこちら
おわりに
私は、kintoneと向き合うことは自社や自部署の業務の在り方を再考することだと考えています。
その業務は本当に、絶対に、何がなんでもkintoneに実装する必要があるでしょうか?不要かもしれない業務ならば思い切って無くしてしまうことも考えて、kintoneの設計に繋げていきましょう。
あなたの業務改善が、あなたの豊かな将来に繋がることを願っております。
いかがでしたか?✨来月のおすすめ紹介もお楽しみに!
峠さんおすすめのサービス紹介はいかがでしたか?サービスの紹介はもちろんのこと、連携サービスを導入する前に向き合うべきポイントや、標準機能を使いこなす上でカスタマーサポートを存分に活用してきた峠さんのご経験など、沢山の情報が詰まった内容となりました!
今回執筆してくださった峠さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!
▽kintone エバンジェリスト 公式HP 峠さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/touge-kentaro
それでは、来月のおすすめ記事もお楽しみに!
※本記事は2022年4月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください。