ANAファシリティーズ 様の導入事例

ANAファシリティーズ

【業務内容】
不動産事業、保険代理店事業
【利用用途】
プロジェクトコスト管理、コストの見える化
  • プロジェクトのコスト管理をkintoneで一元化
  • コストの見える化でプロジェクト品質の更なる向上を実現

ANAグループの施設部門として、空港・航空関連施設に携わってきたノウハウを最大限発揮し、効率的な施設構築のプロジェクト管理、所有施設の劣化診断から中長期修繕計画の立案まで、安全かつ質の高いサービスをワンストップで提供しているANAファシリティーズのファシリティソリューション部では、課題となっていたプロジェクトのコスト管理を解決すべく、kintoneを活用した。そんな同社のkintone導入前の課題や導入のポイント、そして得られた効果について、ファシリティソリューション部の青木氏、中村氏、正木氏にお話を伺った。

【課題】プロジェクトの各フェーズごとの帳票類(Excel)を使ってコストを管理していたため、コストデータの一元管理・見える化が課題に

同部では、ANAグループの空港工事をはじめとする数多くのプロジェクトを管理しており、各フェーズで発生する見積査定、発注処理、建設仮勘定(固定資産計上)などのコスト管理をExcelファイルで実施していた。しかし、各フェーズで別々のExcelファイルで作成・管理していたため、プロジェクトの企画から完了までの「コストの流れ」が把握しにくく、プロジェクト横断的な集計・分析ができていないことが課題となっていた。

同社では、元々業務管理に「kintone」を利⽤していたこともあり、上記課題を解決すべく、kintoneを活⽤し「コストの⾒える化」ができないかサイボウズオフィシャルパートナーのコムチュア株式会社に相談することにした。

ファシリティソリューション部 青木氏

ANAファシリティーズとコムチュアの担当者は議論を何度も重ね、プロジェクトフェーズごとの部分的コスト管理から、企画から施工・請求までのコスト管理を一元化することに加えて、プロジェクト単位のコスト管理から建物・空港ごとのトータルコスト管理ができる仕組みを企画していった。そして、この議論をもとに社内向けに「kintoneを活用したプロジェクトコスト管理ツール」の企画書を作成し、社内の承認をえて開発を進めることとなった。

【導入】プロジェクトのコスト管理をkintoneで一元化し、コストの流れを見える化

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●プロジェクトの企画から完了までのコストの流れや関連帳票をkintone上で一元化

●建設仮勘定報告書は、帳票レイアウト作成とkintoneへのレコード登録機能をExcel VBAで開発

●プロジェクトの各フェーズで必要となる注文書などの帳票はkintone帳票連携サービス(RepotoneU)で出力

●担当者が過去の見積査定書などを確認することができ、関係者との情報共有や過去データの有効活用が可能

コスト管理をデータベース化

kintoneのデータベースを用いたコスト管理で、プロジェクトを横断して多角的なコストの集計・分析を可能にした。

コスト管理の予算と実績を比較

発注後に金額が増減した場合は、担当者が原因や対応内容を記載して、コスト変動とセットで管理する仕組みを構築した。

【効果】コストの見える化でプロジェクト品質の更なる向上を実現

「コスト管理ツールで入力しているコストおよび業者のデータを帳票作成アプリと連携することができるようになり、これまで帳票類作成のためにExcelに入力していた作業が効率化され、無駄な稼働が削減されました。 また、過去の工事データを検索することが容易になり、新規プロジェクトの際の参考情報(過去実績情報)の収集が非常に効率化されました。さらに、データベース化されたことで、これまで実現できていなかった、コスト変動の追跡やサマリー分析が容易に実行できるようになりました。」

ファシリティソリューション部 中村氏

プロジェクトコスト管理の業務を効率化

クラウド上のkintoneにコスト管理を一元化することで、入力したデータを活用し帳票を作成できるようになった。さらに過去の参考情報へのアクセス性が向上し、データ検索に要する時間が減少し、業務効率化に繋がった。

プロジェクトフェーズごとにコストをkintoneに入力。施設工事、電気工事、什器(じゅうき)などの明細を入力すると自動集計される。

プロジェクト品質の更なる向上

コストの増減が発生した場合の原因や対応内容の共有、関連書類の受領状況を一覧で確認することができるようになり、プロジェクト品質の更なる向上を支援する仕組みを構築することができた。

プロジェクト完了予定日を過ぎており、未提出の書類があるプロジェクトを一覧で確認することができる。

様々な観点でトータルコストを分析して改善に活用

年度別や建物別などの様々な観点でプロジェクトコストを見える化して分析と改善が可能になり、将来的にプロジェクトコストの予想精度向上や最適化に向けた基盤を整備することができた。

様々な観点でデータ分析が可能。年度や空港ごとのコスト変化や空港比較などをグラフで見える化し、データ活用や改善に役立てられている。

コスト管理ツールと連携できる建物中長期修繕計画工事の予実管理ツールを構築し、予実管理の確実性の向上や効率化の検討も

「今回のプロジェクトでは、プロジェクト毎の工事データをデータベースに蓄積しながら業務を進めるワークフローを構築することができました。今後は進行形のプロジェクトで活用していくともに、Excelで管理していた時代に遡りデータをインポートすることで、過去データを充実させていきたいと思っています。さらに、今回のツールと連携させながら、建物中長期修繕計画工事の予実管理ツールを構築することで、建物中長期修繕計画工事の予実管理の確実性の向上や効率化に取り組んでいきたいと思います。」

ファシリティソリューション部 正木氏

【記事内で登場したプラグイン・連携サービス】

レポトン(株式会社ソウルウェア)


※プラグイン・連携サービスはkintoneスタンダードコース以上でご利用いただけます

【この事例の販売パートナー】
コムチュア株式会社

電話番号:03-5745-9730
メールアドレス:kintone_hotline@comture.com

コムチュアではサイボウズ製品の導入から開発・運用まで一貫してサポートさせていただきます。
開発体制も揃えておりますので、大規模案件の対応も可能です!
kintone・garoon単体でのご提案ではなく、業務課題を解決するトータルソリューションを提供致します。

また、グループウェア実績20年以上の当社ならではのノウハウを生かしたアセスメントサービスにより、Notesからサイボウズ製品への移行も実現致します。

その他にも、ポータルカスタマイズやコールセンターシステム、チャットボット連携、CRM(マーケティングオートメーションプラットフォーム、各種移行、SAP連携等、kintone・Garoon...どんなご相談でもお待ちしております。