プラグイン・連携サービスをご紹介いただくのは?
kintone エバンジェリストのメンバーが、おすすめするプラグイン・連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。
今回は、森田 諭さんにkintoneのおすすめプラグイン・連携サービスをご紹介いただきます。それでは森田さん、お願いします!
kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら)
エバンジェリストの森田です!
こんにちは! kintone エバンジェリストの森田です。
主に中部エリア、愛知・岐阜あたりでkintoneエバンジェリストとして活動しております。 普段は、仕事としても物流業や製造業のお客様を中心にkintone導入支援やカスタマイズに関わっています。
今回ご紹介したいのは、kintoneとFAXを連携できるサービス「faximoSilver(ファクシモシルバー)」です。
・faximoSilver(ファクシモシルバー) の詳細はこちら
このサービス、私自身も過去に自社案件で実際に使った経験があります。私が現場で触れた視点も交えてお伝えできればと思います。
FAXは、まだ現場にある
デジタル化の話になると、どうしても「FAXはやめましょう」という流れになりがちです。方向性としてはよくわかります。ですが、現実の現場ではまだまだFAXが残っています。
そして「最近FAXなんて使う人いるの?」と思って、ちょっと調べてみました。すこし前の調査結果になりますが、CIAJ(一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会)の2024年の調査によると、約55%がまだFAXを業務で使っているとのことでした。
参考リンク:https://www.ciaj.or.jp/pressrelease2024/10277.html (外部サイトに遷移します)
思ったより、全然残ってますよね。
さらに業種別に見ると、もっと顕著で、建設業では約4割、製造業では約5割が「ほぼ毎日」FAXを使っているとのこと。製造業はほぼ2人に1人、毎日FAXを送っている計算です。
私が受ける相談での現場の肌感覚とも一致します。 「うちはkintoneで管理したい。でも取引先や協力会社の連絡はどうしてもFAXで...」
相手先がFAXを使っている以上、こちらだけ先にやめるわけにはいかない。
だったら、「FAXをなくす」より「FAX業務をkintoneの中に取り込む」ことも十分アリな、現実的手段だと思っています。
残っているFAX業務をどうkintoneの流れに戻すか、という視点で取り組むこと。その点でfaximoSilverを取り入れた経験が度々あります。
faximoSilverとは?
エディックワークスさんが提供するfaximoSilverは、一言でいうと、kintoneのアプリと連携し、作成された帳票をそのままFAX送信できるサービスです。
ポイントは、FAX送信だけを別運用にせず、kintoneの業務フローの中でFAXを送信できる・履歴確認ができることです。
■ アプリテンプレートも提供:送るだけでなく、「送ったあとを追える」
faximoSilverは、次の2つのアプリがパッケージになっていて、プラグインとの組み合わせで簡単にFAX送信環境が構築できるのがありがたかったです。
・FAX送信アプリ -- レコード内容をFAX送信する
・送信履歴アプリ -- 送信履歴の確認と、履歴からの再送信ができる
kintone上でそのまま確認できるのがうれしいですね、現場の安心感として、これはかなり違います。
私の場合は既存の顧客マスタや受発注データからの項目を一部差し込み、関連レコード一覧でわかりやすくするなどのちょっとした工夫もしておりました。
<FAX送信アプリ>

<送信履歴アプリ>

ここまで見て、「あ、なるほどね。こう使うんだ」とピンと来た方も多いのではないでしょうか。
使用するユーザーさんにアプリ構成を説明するのに、あまり時間がかからない点も私の気に入っている点です。
■ とはいえ導入前の注意点
faximoSilverはあくまでも"FAXで帳票を送信してその履歴を確認することができる"プラグインです。
kintoneのレコードから自動でPDFの帳票ファイルにしてくれたりということではないので、kintoneのレコードから帳票ファイルを作成したい場合は帳票作成プラグインや連携サービスが別途必要です。
faximoSilverはPDFだけでなく、Excel、Word、画像ファイル、テキストなど複数形式のFAX送信に対応しています。なお、kintone連携では帳票を作成するアプリ構成や出力方法に応じて実際の運用が変わるため、事前確認がおすすめです。
また、faximoとfaximoSilverの2つのラインナップがありますので用途に応じて使い分けが必要です。
・faximo → FAX送信も受信もできる
・faximoSilver → FAXを送信することに特化。その分、システム連携が充実している(今回説明したのはこちら)
受注FAXが多い会社には faximo、kintoneと連携して帳票を送り出したい会社には faximoSilver、という使い分けになります。
まとめ
DXやデジタル化という文脈からの流れだと、「FAXでやりとりしている古いやり方をやめる」話になりやすいです。でも現場は、そんなにきれいには切り替わりません。(まだ半分以上はFAXが残っています)
「自社はkintoneで業務のデジタル化を進めたい。でも相手先の都合でFAXは残る」
これは本当によくある話で、faximoSilverは「kintoneで作った帳票をそのままFAX送信・履歴管理までつなげたい」という現場にとって、現実的な選択肢のひとつだと思います。
「FAXが残っているからデジタル化できない」のではなく、「FAXが残っているからこそ、そこを拾い上げる仕組みを考える」
そんな発想で現場の業務改善に向き合うとき、このサービスは心強い味方になってくれるはずです!
以上、森田でした!
・faximoSilver(ファクシモシルバー) の詳細はこちら
森田さん、ありがとうございました!
今回のおすすめプラグイン・連携サービス紹介はいかがでしたか?
FAXが業務フローの中にあると、なかなか業務改善が進まない、DXは縁遠い話...と思ってしまう方も多いかと思いますが、そうではなく「FAX業務をkintoneの中に取り込む」という視点を下さる内容でした!
FAXが業務の中で必要不可欠なツールとして存在している皆さんに、ぜひ参考にしていただきたいです✨️
今回執筆してくださった森田さんについてもっと知りたい方は、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてください!
▽kintone エバンジェリスト 公式HP個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/morita-satoshi
それでは、次回のおすすめ記事もお楽しみに!
※本記事は2026年4月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintoneプラグイン・連携サービスページ内から、各プラグイン・連携サービス詳細ページをご覧ください