顧客の声から生まれた帳票出力プラグイン「レポトン」AI機能搭載など、時代の変化にあわせてさらに進化を続ける

顧客の声から生まれた帳票出力プラグイン「レポトン」AI機能搭載など、時代の変化にあわせてさらに進化を続ける

サイボウズのパートナー評価制度 Cybozu Partner Network Report(通称:CyPN Report)にて、帳票出力プラグイン 3 製品で星を獲得した株式会社ソウルウェア。
レポトンプロダクトマネージャー 中村 美和 氏 と 開発部マネージャー 神田 明典 氏に製品の開発秘話やサイボウズビジネスの成果、今後の展望についてお話を伺いました。

■ 製品概要
kintone から簡単に帳票を作成できるプラグイン 「レポトン」「レポトンPDF」「レポトンExcel」で、3製品累計でライセンス数 5,000 件を突破。同社はほかにも勤怠管理・交通費精算クラウド「キンコン」を提供しています。

■ kintoneとの連携内容
レポトン|kintone から1クリックでPDFExcelの帳票が作成できる帳票出力プラグイン(高機能なサブスク版)
レポトンPDF|kintone から1クリックで PDF の帳票が作成できる帳票出力プラグイン(シンプルな買い切り版)
レポトンExcel|kintone から1クリックで Excel の帳票が作成できる帳票出力プラグイン(シンプルな買い切り版)
キンコン|勤怠管理・交通費精算クラウド

CyPN Report 2025 エクステンション部門にてレポトンが星を獲得

まずはCyPN Reportで星を獲得したことについての感想をお聞かせください。

中村:普段、お客様やパートナー様から直接当社の製品に関するフィードバックをいただく機会は多くないので、CyPN Report はいろいろな方々からの評価を間接的に知ることのできる貴重な制度です。その中でレポトンを高く評価していただいたことを嬉しく思います。一方で、今の評価に満足することなくさらに上を目指し、当社製品の存在感を高めていけるよう努力したいと思っています。

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レポトンプロダクトマネージャー 中村 美和 さん

神田:今後の製品の改善ポイントも積極的に検討しているため、 開発部としても今後強化に取り組んでいきたいと考えています。

E99B3DFF-E2D0-4EC7-B410-1FC6982D54AC_1_105_c.jpeg開発部マネージャー 神田 明典 さん

レポトン/レポトンPDF/レポトンExcelの製品概要や特長をご解説ください。

中村:レポトンは、kintone から1クリックで PDF や Excel の帳票作成ができる帳票出力プラグインです。そのレポトンの機能を PDF 出力のみと Excel 出力のみに絞り、よりシンプルにした買い切りの製品が、レポトンPDF とレポトンExcel です。レポトンは、3 つの点を強みとしています。まず、PDF と Excel という汎用性の高い 2 種類のファイルを出力できること。他社の製品には PDF 出力のみというものが多いため、両方出力可能なことが差別化ポイントになっています。2 つ目の特長は、kintone 内完結型のプラグインであること。他社製品の多くは、専用のID・パスワードでログインする仕組みになっていますが、レポトンは、専用のID・パスワード不要で、kintone のアカウント情報のまま利用できます。また、設定画面は kintone 内で完結する形で構築されているので、kintone を操作できる方なら問題なく設定できます。さらに、人数制限やユーザー単位の課金もないため、その意味でも皆様で使っていただける製品になっています。それから 3 つ目は、完全にノーコードで利用でき、ITツール初心者に優しいUI 設計であることです。レポトンは、kintone の世界観でもある「誰にでも簡単に使えること」を開発時の絶対的なルールとしています



たとえ高機能にするためであっても、コードを書くなどの難しいことをユーザーに求める必要があるなら、あえて入れないほうがいいという考え方で、シンプルで誰にでもわかることを大切にしています。実際、導入時にかかる工数は少なく、設定や管理が大変だったというお客様の声はほとんど聞いたことがありません
 

レポトン誕生をきっかけに受託開発会社からベンダーへ転身

これまでのサイボウズビジネスへの取り組みやレポトン誕生の経緯などについてお教えください。

中村:当社は 2012 年、受託開発の会社として創業しました。当時は kintone のリリース直後だったため、事業開始当初からサイボウズさんとお付き合いしています。その活動の中で、kintone から帳票を出したいという、あるエンタープライズのお客様からのご要望を受けてその機能を開発したことが、レポトン誕生のきっかけになりました。最初は、現在のレポトンとは正反対に、当社が帳票デザインを請け負って出力できるようにする形で売り出し、そこそこの反響を獲得しました。ただ、数年販売を続けるうちに、大変な時間と手間をかけてすべてをオーダーメイドで提供するより、お客様自身が簡単に帳票デザインを作れる製品にしたほうがいいと考えるようになり、今のプラグイン型のレポトンが生まれました。こういった受託時代〜ベンダーとしてのノウハウを詰め込んでサービスの開発に取り組んでいます。

神田:元々、受託開発の会社を継続するより、自分たちの製品が欲しいという気持ちがありましたので、レポトンが市場に浸透していくことをきっかけにベンダーへ歩みを進めていきました。現在では「自社用のプラグインを作ってほしい」「kintoneの構築をしてほしい」といった受託開発は行っていません。ただ、サイボウズビジネスとともにあるという意味では、当社は創業時からまったく変わりませんし、今後もサイボウズさんとは切磋琢磨できる関係でいたいと思っています。

中村:サイボウズビジネスの魅力は、サイボウズさん、他のパートナー様を含めた和気あいあいとしたコミュニティで関係性を広げながら、しっかり売上も作れるところです。

神田:それはサイボウズさんが信頼できるからこそです。kintone と親和性の高いプラグインを標準機能にせず、パートナーと一緒にコミュニティを育ててくれるのがありがたいです。

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AI 機能開発が一段落し、改善要望に応える次のフェーズへ

サイボウズビジネスにおいて、近年特に注力している取り組みは?

神田:ここ 2 年ほど、全社を挙げて取り組んできたのが、レポトンへの AI を使った機能の追加です。 具体的には、AI を通じて PDF や Excel のフォーマットをアップロードすると、kintone 内のデータを参照して自動で帳票の設定をする機能を開発し、2025 年 4 月にリリースしました。この取り組みには、レポトンの使い勝手の向上を図ると同時に、AI に対する昨今の社会的な関心の高まりを受けて、この時代の流れに kintone プラグインも追随すべきであるという使命感もありました。もともと社内に AI 開発に精通した人材がいないゼロからの挑戦で、知見を蓄積しながら開発を進めたため、リリースまでに想定以上の期間がかかってしまいましたが、お客様には結構使っていただいているようで嬉しく思います。

中村:AI 設定サポート機能に注力している間にいただいていたレポトンの改善要望もあり、今はそうしたお客様の声に応えることに力を入れています。その一環として、Cybozu Days 2025 では、レポトンの追加機能の候補をこちらで挙げて、ユーザーの皆様の投票で1位になったものを必ず開発・搭載する、という参加型のイベントを行います。おそらくこのインタビュー記事の公開時には結果が出ていますね。

神田:どの機能が選ばれても実装するお約束ですが、ものによって開発工数がかなり変わってくるので、開発部としては今からドキドキしていますね。


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(Cybozu Days 2025 にて実施したユーザー参加型特別企画の様子)

サイボウズビジネスの成果と今後の展望、読者へのメッセージ

これまでに得られた成果や印象的な事例についてお話しいただけますか ?

中村:2025 年 8 月時点で、レポトン3製品の累計ライセンス数が 5,000 件を突破しました。この数は、kintone ユーザーの 10 %以上に相当します。また、エンタープライズの皆様にも一定数ご利用いただいていて、幅広く受け入れられる製品になってきたと実感しています。kintone 受注管理システムの帳票出力にレポトンを採用していただいた 株式会社アルペン様の事例や、レポトンと kintone を活用して DX に取り組んでいらっしゃる 福岡県直方市様の事例など、企業・自治体のお客様の活用事例も着実に増えています。
神田:使ってくださる方が増えるほど、サーバに対する負荷が高まり、改善点も多く見つかります。それに対応するため、開発部の技術力はどんどん上がり、製品もよりパワーアップしていくという、いい循環が生まれています。

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引用:株式会社アルペン 様|活用事例|kintone(キントーン)連携サービス|全店舗利用のkintone受注管理システムの帳票出力にレポトンを採用!
https://u.repotone.com/case/alpen-group

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引用:福岡県 直方市 様|活用事例|kintone(キントーン)連携サービス|自治体事例:レポトンとkintoneによるDXの取り組み
https://u.repotone.com/case/nogata

サイボウズビジネスに関して、今後どのような展開を考えていますか?

中村:現在はお客様の声を拾うことに注力していますが、将来的には当社からお客様に向けて新しい働き方を提案し、業務改善できるようなツールにしていきたいと思っています。たとえば、押印の電子化によって印鑑が不要になりつつあるように、将来、紙の帳票を印刷する行為はなくなるかもしれません。そういう時代の変化にあわせて進化し、帳票にまつわる業務を楽にできるような製品を作っていきたいです

神田:帳票出力ツールとして展開しておりますが、実際は出力する前後にも業務が発生していて、その全体を通して帳票業務であると認識しています。この業務全体に対してどのようにレポトンが価値を提供できるか追求していきたいと考えています

中村:レポトン以外でも1つ、当社では現在、kintone 専用の CRM「クリーム」の開発を進めていて、Cybozu Days 2025 で発表する予定です。レポトンと近いコンセプトで、誰でも"使い切れる"CRMを目指しています。顧客情報の管理機能やフォーム機能、メール送信機能など、CRM に必要な機能をワンパッケージで提供することで、kintone の市場で勝負できる製品にしたいと考えています。

神田:kintone の API を使って作っていますが、プラグインの設定の仕組みを覆すような試みをしているので、おそらくサイボウズさんもびっくりされるのではないかと、反応を楽しみにしています。

最後に、読者の皆様に向けたメッセージをお聞かせください

神田:今後はお客様に驚いていただけるような機能をどんどん追加していきます。お客様の期待に応えたいという気持ちが開発部全体で高まっているので、ご要望があればぜひお聞かせください

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https://u.repotone.com/blog/tips_20251008
(画像をクリックすると、レポトン製品アンケートページに遷移します)

中村:販売パートナー様のお力添えもあり、当社の製品が色々な方の手に渡っています。また、使いこなしてご意見を寄せてくださるユーザー様がいらっしゃるからこそ、レポトンはどんどんいい製品になっています。そのようにご支援いただいている社外の皆様に対して、この機会に改めて感謝をお伝えしたいです。いつも本当にありがとうございます。今後、より市場に受け入れられる製品にしていくことで、ご恩返しをしたいと思っています