連携サービスをご紹介いただくのは?
kintone エバンジェリストのメンバーが、おすすめする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。今回は、久米 純矢さんにkintoneのおすすめ連携サービスをご紹介いただきます。それでは久米さん、お願いします!✨
kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら)
自己紹介
こんにちは!kintone エバンジェリストの久米純矢です!
kintoneそのものの利用はサービスインしてからなので、十数年以上触れてきています。また、2014年からkintone エバンジェリストを拝命しましたので、古株エバンジェリストとして老害にならないように頑張っております笑
株式会社AISICの代表をしていまして、kintoneを使いながらチームワーク醸成のための仕組み作りをするような、伴走型でのコンサルティング・システム開発をする業務を中心に事業を展開しております。
また、組み合わせ型オリジナルカスタマイズサービス「chocotone(外部サイトに遷移します)」や、スポットコンサルティングサービス「レスキュトーン(外部サイトに遷移します)」などで、kintoneの活用支援をしております。
kintone Café 福岡の運営をしたり、サイボウズさんの各種イベントなどでも登壇の機会を頂戴していますので、この記事を読んでいらっしゃる方の中にも、お声かけいただいた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、どこかの会場でお見かけいただいた際には、是非お声かけくださいませ!
kintoneのおすすめポイント
次の3点がおすすめのポイントです!
■システムを継続的に成長し続けられる
簡単にシステム構築できることも素晴らしいですが、システムとして成長し続けられることが大変魅力的なポイントだと思います。業務システムにおいて、業務の変化に応じてシステムが変化できることは、とても重要なことです。むしろ、システムが素早く柔軟に変化できることで、業務の変化を牽引することができれば、ビジネスをググっと加速させることになるはずです。
■プロとアマが一緒にシステム開発ができる
ITに詳しくないシステム開発のアマチュアの方でも業務システムを構築できる一方で、我々のようなシステム開発のプロフェッショナルも一緒にシステム構築ができるという点が、とても面白いプロダクトだなと思っています。
目の前で動いているkintoneアプリを元に、お客さんと議論しながら、その場でアプリそのものは構築してしまって、プログラミングしないといけない部分に関しては後日仕上げるというような開発スタイルで、非常に楽しく充実感を持って取り組んでいます。
■コミュニケーション用の仕組みが備わっている
アプリにデータを蓄積するだけではなく、通知・レコードコメント・スペース内のスレッドなどの機能を活用することで、どのように知らせるか、どのように付加情報を加えるか、どのように労いの言葉や感謝の言葉を伝えるか、どのように会話を蓄積するか等、日常の中で、私たちが何気なく行っている『コミュニケーション』をオンライン上で実現するための仕組みがちりばめられています。
チームで仕事をする上では、データそのものよりもコミュニケーションの方が重要だったりするので、パッと目立ちはしませんが、とても重要な機能だと思っています。
※以前kintone Café 佐世保で登壇したときのスライドも共有しておきます。
おすすめの連携サービス
私がおすすめする連携サービスは、フリー株式会社の「freeeサイン for kintone」です!
■「freeeサイン for kintone」でできること・特徴
・kintone上で文書テンプレート毎のアプリを作成
・アプリ上で作成したレコードから文書作成/送信が可能
・文書締結先とのステータスをkintone上から確認/操作できる
・締結文書には、電子サイン/電子署名を付与できる
・締結された文書はkintone上に自動保管
■「freeeサイン for kintone」のおすすめポイント
・PDF生成サービスを使わないからちょっとお得!?
kintone×電子契約サービスを使う時には大きく下記2パターンがあります。
①kintoneアプリでPDFファイル生成→PDFファイルを電子契約サービスに転送→電子署名等を付与→契約先に送る
②kintoneアプリで電子契約に必要な情報を入力→電子契約サービス内でPDFファイルを生成(同時に電子署名等を付与)→契約先に送る
①のパターンの時には、kintone側でPDFファイルを生成する必要があるので、帳票出力サービスを別途利用する必要があります。
「freeeサイン for kintone」は、②のパターンなので、わざわざ帳票出力サービスの契約をする必要がありません。帳票出力サービスの契約をしていない方にとっては、選択のポイントになるかもしれません。
・kintoneからの操作だけで完結するので、一般ユーザーレベルではfreeeサインへはログインの必要なし!
帳票作成画面での操作や、電子契約サービス画面での操作をする必要が無く、kintoneアプリ上で契約に必要な情報のみを入力すれば良いので、電子契約するにあたっての手順がとてもシンプルになります。一般ユーザーレベルで考えると、freeeサインを使っているという事さえ気付かない可能性大です笑
・「freeeサイン for kintone」から作ったkintoneアプリに対して、修正することができる!
「freeeサイン for kintone」と連携するkintoneアプリは、連携設定を進める中で「freeeサイン for kintone」がkintone内へアプリを作成します。その後、kintoneアプリと「freeeサイン for kintone」の連携について不整合が発生しない限りにおいては、自由に対象アプリの修正が可能です。
例えば、下記のようなことを追加開発することが出来ます。
・フィールドの配置やサイズの変更
・ラベルで注意事項の追加、文字列(複数行)でメモを追加
・アクセス権の付与
・連携項目をルックアップフィールドのコピー先に設定する
・「freeeサイン for kintone」から作ったkintoneアプリとは言え、普通のkintoneアプリなのでレコードコメントやプロセス管理や通知等を使うことができる!
当たり前と言えば当たり前ですが、kintoneの標準機能を使うことが出来ます。kintone標準機能を使って社内メンバーと確認・調整・決済をし、「freeeサイン for kintone」の機能で外部とのステータスが把握できる事で、「社内+社外」の情報を一元的に把握・共有することができます。
■kintone×電子契約サービスを導入することについて
そもそも契約締結は、手間(製本・郵送等)と時間(送付・返送等)と費用(郵送代・印紙代等)が多大にかかります。それを電子契約にすることで、シンプルかつ迅速に済ますことができ、手間と時間と費用を大幅に下げることができます。そこにkintoneを組み合わせることで、自社業務をパワフルに改善できるので、ぜひ電子契約に積極的に取り組んでいただければと思います。
「freeeサイン for kintone」以外にも、電子契約サービスは多数存在しているので、自社の業務を見つめていただいたうえで、自社にとっての最適解を検討いただけると良いかと思います。
・freeeサイン for kintoneの詳細はこちら
おわりに
久米さん、ありがとうございました!今回のおすすめ連携サービス紹介はいかがでしたか?
「freeeサイン for kintone」の特長はもちろん、その背景にある電子契約サービスを導入する意義についても解説いただきました。
今回執筆してくださった久米さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!
▽kintone エバンジェリスト 公式HP 久米さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/kume-junya
それでは、次回のおすすめ記事もお楽しみに!
※本記事は2024年8月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください