帳票出力やFAX送信もkintoneからシームレスに!kintone エバンジェリストのおすすめ連携サービス紹介

帳票出力やFAX送信もkintoneからシームレスに!kintone エバンジェリストのおすすめ連携サービス紹介

今月連携サービスをご紹介いただくのは?

kintone エバンジェリストのメンバーが、おすすめする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。今月は、前田 浩幸さんにkintoneのおすすめ連携サービスをご紹介いただきます。それでは前田さん、お願いします!✨

kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら

自己紹介

みなさんはじめまして。kintoneエバンジェリストの前田 浩幸(まえだ ひろゆき)です。 
私は広島県にある歯科クリニックで医療情報担当として院内のkintoneの構築・管理を担当しています。 
仕事以外ではkintone Café(kintoneユーザー主体のコミュニティ)の広島支部に所属して、イベントを運営しています。 
それ以外にはX(Twitter)でkintone関連のつぶやきをしていたり、kintone用のアイコンサイト「KUMAICON」の運営やnoteでkintone認定資格についての記事を書いたりしています。Cybozu Daysなどイベントで見つけたらぜひお声掛けください。 

kintoneの好きなところ

kintoneの好きなところは何といっても簡単に試行錯誤できるところです。 

今までのシステム開発では一度作ってしまうと手直しが大変でした。しかし、皆さんもそうだと思いますが、仕事のフローやそれにまつわるデータの適切な持ち方はシステムを使ってみないと最適な形がわからないことがままあります。今まではシステムを作ってみたけど、想定したものと違って結局使われないということがよくありました。
それがkintoneであれば、とりあえず作ってみて、だめならすぐ変えるということが可能になります。こう書いてしまうと簡単なように聞こえますが、実はこれはすごいことです。 

システムの流れとは仕事の流れと直結しています。システムを変える(仕事の流れを変える)ことができるという実感がチーム(あるいは組織、会社)に広がると、自分たちの仕事をもっと効率よいものにしよう、より最適な形はどんなものだろう?と自発的な試行錯誤が始まります。
仕事の流れやシステムは変えることはできないという文化・価値観が変わっていくのです。kintoneは単に便利なシステムというだけではなく、チーム文化や価値観を変えてしまうすごいツールなのです。 

おすすめの連携サービス

私が今回おすすめする連携サービスは2つあります。 

1つ目はトヨクモ株式会社が提供する帳票印刷サービス「プリントクリエイター」です。
プリントクリエイターはkintoneのアプリのデータを簡単に帳票にすることができます。kintoneの標準機能ではなかなか思った形で印刷することができません。どうしても詳細レコードの表示形式にとらわれてしまいます。

しかし、プリントクリエイターを使えば
自分で作った帳票を読み込ませて、その帳票の上にkintoneのデータを表示させることができます。しかも作成できる帳票の数は無制限です。これは結構すごいことです。

kintoneを導入すると色んな業務をシステム化することができます。しかし、最終成果物は所定の様式に収められた紙であることは意外と多いのです。それがkintoneとプリントクリエイターがあればシステム化するだけではなく、帳票印刷まで可能になります。もしもプリントクリエイターがなければkintoneのデータをWordなどのソフトに転記したり、データをエクスポートして差し込み印刷などの手間がかかるでしょう。
システムを変えて、仕事の流れを変える。さらに余計な手間を増やさず帳票印刷もできる。プリントクリエイターはそんな素晴らしいサービスなのです。当院ではプリントクリエイターを使って領収書や請求書、報告書などを作成しています。
 

図1.jpg
自分で作成した帳票(PDF)の上にkintoneのデータを表示させている様子


・プリントクリエイターの詳細はこちら
2つ目のおすすめ連携サービスは株式会社バーズ情報科学研究所が提供する、kintoneアプリからFAXを送ることができる「FAX+kintone」です。 
このサービスは、kintoneのアプリの添付ファイルフィールドにアップしたJPEG/PNG/PDFファイルを同じレコードに登録されたFAX番号にFAXしてくれるサービスです。
この令和の時代にFAX!?みたいな呟きをXTwitter)で見ることがありますが、実際にはまだまだFAXを利用している会社さんも多いと思います。かくいう医療業界もまだまだFAXが使われています。

kintone
と「FAX+kintone」サービスを導入するまではWordのテンプレートで報告書を作成・印刷し、それとは別に送り先のリストをExcelで作成し、送り状に差し込み印刷をして合わせて手作業でFAXしていました。これがかなりの作業量で担当者は疲弊していました。
kintoneと「FAX+kintone」サービスがあればkintone上に送り先のアプリと報告書アプリを作って報告書アプリからルックアップで送り先の情報を呼び出し、kintoneからそのままFAXを送ることができます。

この時、先ほどご紹介した「プリントクリエイター」があるとさらに便利です。①
kintoneでデータ作成②プリントクリエイターでPDFを作ってレコードの添付ファイルフィールドに保存(1クリックでできます)③レコード詳細画面上部にある「FAX+kintone」サービスのFAX送信ボタンを押す といった感じで自然に業務を行う流れでFAXの送信をすることができます。業務で帳票印刷とFAXが必要な方にぜひおすすめしたいサービスです。



FAX+kintoneの詳細はこちら
 

おわりに

前田さん、ありがとうございました!今月のおすすめ連携サービス紹介はいかがでしたか?  

業務上、紙への出力やFAXの利用が必要な方にとって、kintoneとの組み合わせの可能性を感じられる記事だったのではないでしょうか

今回執筆してくださった前田さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!  
  
▽kintone エバンジェリスト 公式HP 前田さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/maeda-hiroyuki

 
それでは、来月のおすすめ記事もお楽しみに!  

※本記事は2023年11月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください。