今月連携サービスをご紹介いただくのは?🎍
kintone エバンジェリストのメンバーが、オススメする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。
2023年最初の今月は、西村志郎(46u)さんにkintoneのおすすめ連携サービスをご紹介いただきます。それでは46uさん、お願いします!✨
kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら)
こんにちは!西村志郎(46u)です!
某部品メーカーの営業業務グループに所属しています。営業支援ツールとしてなにか良いものを検討するという課題を与えられ「ひとり担当者」の立場から、kintoneに出会い紆余曲折を経て全社導入。今ではkintoneが「新しい情報インフラ」としてなくてはならないツールにまで浸透しました。
そこまでの道のりは平たんではなく何度ももうだめかと思いましたが、そのたびに「キンコミ」はじめkintone界隈の皆さんに支えられ応援してもらいました。同じような立場のkintoneユーザーさんへ恩返しのつもりで行っていたキンコミなどでの活動がきっかけでkintoneエバンジェリストに選任され、kintone仲間もたくさんできて楽しい毎日を送っています。
kintoneの好きなところ
たくさんありますが一言でいうと「多様性」です。kintoneは「アプリ」などデータベースの機能もあれば「スレッド」などコミュニケーションツールの機能もあり、また「プロセス管理」というワークフロー的な機能もあります。
そしてそれらの機能が相互に調和して、導入後すぐ利用できる標準機能から、足りない部分を拡張する関連サービスも充実。また開発の手法もノーコード・ローコード開発から、やろうと思えばJavaScriptによる本格的なカスタマイズも可能なツールとなっていて、IT初心者からITプロフェッショナルまで幅広い層をカバーしています。
またkintoneに集まる仲間も色々で、そこには初心者と上級者、サービスの提供者と利用者、異業種間と多種多様な立場であるにもかかわらず、それぞれの垣根を超えた協力関係が存在し、「100社100通り、100人100通り」の価値観を尊重しているところがkintoneの好きなところです。
kintoneを単なるITサービスと捉えるとその本質を理解することはできません。ですから魅力は「多機能」ではなく「多様性」なのです。
おすすめ連携サービスは、krewDashboard
kintoneとよく比較対象になるのがExcelですよね。私はExcelも大好きでどちらも良いツールだと思っていますし、kintoneとExcelは互いに協調し合う製品だと考えています。
とはいえ特に導入検討時Excelをベースに比較検討するパターンは多いでしょうし、その際慣れ親しんだExcelのようにkintoneが操作できるという印象を持ってもらえることについてはメリットが大きいとも感じます。まずは親しみを持って使ってもらわないとね。
Excelライクな操作を実現するにはグレープシティ社の「krewSheet」がありますが、今回はグラフ機能を強化する同じくグレープシティ社提供の「krewDashboard」を紹介します。
・krewDashboardの詳細はこちら
■グラフを強化!中でもおすすめの機能を紹介
まずはデモ画面を見てください。
カッコイイですよね!これならビジュアル的にもExcelに引けを取らないと思います。もちろん見ためだけではなく機能もがんばっています。
例として、私の好きな「スライサー」と「ドリルダウン」の機能を紹介します。スライサーやドリルダウンは会社でデータ活用する際とても便利で、スライサーは元データを変更することなく月ごとや半期年間と範囲を変えて表示できます。またドリルダウンは区分ごとの合計を、より詳細な区分への合計と掘り下げて表示することが簡単に実現できます。
以下にスライサーとドリルダウンの利用例を紹介します。
上の図では年間の売上金額を全ての商品分類でグラフ表示、また関東関西などの地方区分別でグラフ表示しています。
それをスライサーで売上合計を第1四半期(1月~3月)へ変更、また製品分類を全ての分類からテレビとモニターのみの分類選択へ変更して表示してみました(図左)。またドリルダウンで店舗別売上を関東からより詳細な地域に掘り下げて表示してみました(図右上)。結果そのようにグラフが変更され集計できているのがわかります。
これらはグレープシティ社ご提供のデモ環境で実際にkintoneによる操作が可能ですので、よろしければぜひ試してみてください。
▽krewDashboardの利用例:デモ体験
https://krew.grapecity.com/use-case/
(外部サイトに遷移します)
■krewDashboard ×「Kintone Portal Designer」
これはkrewDashboardの機能ではないのですが、kintoneには「Kintone Portal Designer」というkintoneのポータルを自由にデザインすることができるツール(Chrome拡張)があります。
▽Kintone Portal Designerを使ってポータルをデザインしよう
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360030856652
(外部サイトに遷移します)
このツールを利用する際は、多少HTMLやCSS、JavaScriptの知識が必要にはなりますが、krewDashboardのグラフをポータルのトップに表示したり、スペースのトップに表示したりすることも可能なのです。
以下はkintoneポータルのトップに、Kintone Portal Designerのタブ表示のテンプレートを利用して、krewDashboardを表示している様子です。
ご興味ある方は以下リンクにnote記事を書いていますので見てください。
▽krewDashboard × Kintone Portal Designer(46uさんnote)
https://note.com/46u/n/n80f91226ae68
■連携サービス利用の際はアップデート情報もチェック!
本記事執筆中になんとこんな情報が流れてきました。
▽krewDashboard、kintoneのレコード詳細画面上でグラフ表示が可能に
https://krew.grapecity.com/news/newsrelease/20221130.htm
(外部サイトに遷移します)
これはすごい!リリース日は2022年12月19日ということで、2022年12月6日~7日に開催されたサイボウズ社の総合イベント「Cybozu Circus 2022 大阪」のkrew展示ブースにて新機能のデモをしてもらえるということでしたので、さっそく行ってきました。
そこで展示ブースの担当者さんに実際にレコード詳細画面上でkrewDashboardのグラフが表示されている様子を見せてもらい、さらにお願いしてアプリの設定も見せてもらいました。なるほど、要するにレコード詳細画面のスペースフィールドの要素IDをkrewDashboardで扱うことができるようになるのですね。
このように、kintoneや関連サービスは、随時アップデートされてより便利に、より高機能に進化していますので、もしかしたら過去に調査検討して諦めていた機能が今では実現できたりしているかもしれません。定期的にアップデート情報をチェックすることをおすすめします。
・krewDashboardの詳細はこちら
おわりに
西村さん、ありがとうございました!2023年最初のおすすめ連携サービス紹介はいかがでしたか?
krewDashboardについて、深堀りしてくださった西村さん!✨krewDashboardによって広がるグラフ集計の幅や、Kintone Portal Designerとの掛け合わせ技にあっ!と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回執筆してくださった西村さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!
▽kintone エバンジェリスト 公式HP 西村さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/nishimura-shiro
それでは、来月のおすすめ記事もお楽しみに!
※本記事は2023年1月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください。