kintone脳を鍛える?!工夫できる

kintone脳を鍛える?!工夫できる"余地"が魅力なエバおすすめのPDF出力連携サービス

今月連携サービスをご紹介いただくのは?

kintone エバンジェリストのメンバーが、オススメする連携サービスを定期的にご紹介していくこの連載。
12月は、松田 正太郎さんにkintoneのおすすめ連携サービスをご紹介いただきます。それでは松田さん、お願いします!✨

kintone エバンジェリストとは?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。(詳しくはこちら

こんにちは!松田です!

サイボウズ公認 kintoneエバンジェリストの松田正太郎です。

『業務改善職があたりまえに活躍する社会を作る』というビジョンのもと、いろいろ活動しています!

個人事業(プロジェクト・アスノート)では、kintoneの導入支援や業務改善の支援を行っています。他にも、プラグイン開発プロデュース(かりんこラボ)、製造業の企業のDX推進、YouTube等の情報発信などなど、複業でいろいろなことをやっています。

各種リンク: https://linktr.ee/shotaromatsuda(別サイトに遷移します)

kintoneは人を育てる

通常、システムの導入は、お仕事で使う道具を与えられて、それを使うだけ、という印象が強いものです。しかし、kintoneは従来のシステム開発とはかなり違ったところがあります。
kintoneを使った業務改善は、業務部門の方が自分たちで行うことが非常に多いです。「自分たちの業務は自分たちで改善する」武器として、kintoneを活用しているわけですね!

この業務改善のプロセスを通して、業務改善職としてのチカラが育てられ、改善の視点・改善のマインドを持った人材を社内に育成していくことにも繋がります。

参考:kintone SIGNPOSTで定義されている業務改善のステップ
・目的設定
・プロジェクト企画
・設計と構築
・リリースと定着
・運営
・継続企画

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kintone脳を鍛えてくれる連携サービス

私は、そんなkintoneの可能性を広げてくれて、かつ私たちのアイデアや工夫を活かすことができる余地を残した連携サービスが好きです。

今回は、kintoneのデータをPDFに出力するというテーマで、2つの帳票系連携サービス・プラグインを紹介します。そしてそれらを活用するための、kintoneアプリの工夫アイデアを2つ紹介しましょう。

【1】プリントクリエイター

トヨクモ株式会社が提供している連携サービス、プリントクリエイターです。

特徴

  • オリジナルのサイズの帳票を作ることができる
  • 他のアプリのデータを連携して出力できる(印影連携等が可能)
  • 専用のサービスサイトへのログインが必要(管理者でログイン)
・プリントクリエイターの詳細はこちら

【2】RepotoneU PDF

株式会社ソウルウェアが提供している kintoneプラグイン、RepotoneU PDFです。

特徴

  • アプリの設定画面内で帳票を設定することができ
  • 生成されるPDFのファイル名を指定できる
  • 出力ボタンの名称を設定して、複数のボタンを並べて表示できる
・RepotoneU PDFの詳細はこちら

帳票系連携サービスを使いこなすためのアプリの工夫

どちらの帳票サービスも、基本的にアプリのレコードに登録されたデータをそのまま出力するものです。
日付形式や数値の表示形式は設定することができますが、もっと凝った出力制御をしたい場合は、kintoneアプリ側で工夫してあげる必要があります。

工夫1:レコードごとに出力項目を制御したい

「レコードごとに帳票に出力する項目を制御したい」という場合、帳票サービス側にはその機能はありません。しかし、アプリ側で工夫をすることで、実現することができます。

▽アプリの設定
  1. 帳票出力をオンオフするためのチェックボックスを設置する
  2. 元の入力データとは別に、出力データのフィールド(文字列(1行))を設置し、自動計算でチェックボックスの内容に応じて、データを表示させる
  3. 帳票側には「出力データ」のフィールドを表示するよう設定する
松田さん1.png

▽出力結果
松田さん2.png

工夫2:無いものを出力したい

チェックボックスのデータを出力すると、選択されたデータだけが出力対象となります。
他の選ばれていない選択肢も帳票出力したいというケースはよくありますが、この場合もアプリ側での工夫によって実現することができます。

▽アプリの設定
  1. 帳票出力用の文字列(1行)フィールドを設置
  2. 自動計算で、チェックボックスの選択状況に応じて、チェックされていない場合にも空のチェックボックスを文字列で表示されるように設定する
  3. 帳票側には「出力用フィールド」を設定する
松田さん3.png

▽出力結果

松田さん4.png

まとめ

kintoneの楽しいところは、アイデアと工夫しだいで、さまざまなことが実現できるところだと思います。ぜひみなさんも基本機能をひと通り覚えたあとは、それらを応用することにチャレンジしてみてくださいね!
kintoneの基本機能を網羅的に学習するには、kintone認定資格の取得を目指して勉強することをオススメします。

おわりに

松田さん、ありがとうございました!今月のおすすめ連携サービス紹介はいかがでしたか?

ただ連携サービスを使うだけでなく、kintone脳を鍛えながら、アプリ側の設定も工夫を取り入れることで、より活用の可能性が広がるアイデアを紹介してくださいました!✨

今回執筆してくださった松田さんについてもっと知りたい方はぜひ、kintone エバンジェリスト公式HPのプロフィールから、発信媒体などをチェックしてみてくださいね!

▽kintone エバンジェリスト 公式HP 松田さん個人ページ
https://www.kintone-eva.cybozu.co.jp/matsuda-shotaro

それでは、来月のおすすめ記事もお楽しみに!

※本記事は2022年12月時点での内容で執筆しています。
最新の情報はkintone拡張機能ページ内から、各連携サービス詳細ページご覧ください。