
日本空港ビルデング(羽田)
- 【業務内容】
- 羽田空港の国内線旅客ターミナルビル等の建設・管理運営、案内業務や物品販売
- 【利用用途】
- 館内呼び出し登録システム
羽田空港では、以前から迷子などを発見した際に行われる館内呼び出し時のタイムロスについて課題を抱えていた。出発時間の厳守が求められる空港では、1分、1秒の対応時間の差がお客様の予定に大きく影響する。それを改善したのが「iPad」と「kintone」を組み合わせた館内呼び出し登録システムだ。
迷子を発見したら担当者がその場でiPadから情報を登録。登録と同時にアナウンス室のパトランプが点灯し、すぐさま呼び出しアナウンスをする仕組み。FAXの設置場所に移動する時間や台帳を更新する手間が減り、案内業務が大幅にスピードアップした。
いままでは、案内係が紙の台帳を常に持ち歩き、館内で迷子を発見した場合は、近くの案内所まで連れて行っていた。そこで更に、用紙に必要事項を記入してアナウンス室までFAXを流すという手順を踏んでいたという。
しかしこの運用には3つの大きな課題があった
具体的には
1)FAXがある案内所まで移動する時間
2)FAX受信に気付くまでの時間
3)紙の台帳の更新管理や常に重い台帳を持ち歩く負担
といった3点だ。
空港内では飛行機の出発時間の厳守は不可欠である。1分、1秒の対応時間のロスがお客様の予定に大きく影響する場合があるため、極めて高い運用の品質が求められる。そういった背景があり、2013年4月ごろから、よりすばやく案内できる方法を模索し始めた。
時間との勝負。迷子のお子様ももしかするとすぐに出発の方かもしれない
打開策となったのは、iPadで「kintone」を利用する独自システムの構築だった。
迷子を発見したエアポートコンシェルジェがその場でiPadを使い、「kintone」に情報を入力する。
迷子データ画面(サンプル)
情報が入力されるとアナウンス室のパトランプが点灯。この情報を確認した担当者はアナウンスを実施するとともに、「ご案内ステータス」を変更する流れだ。
現場の声を取り入れながら、わずか1カ月でシステムが完成し、2週間のテストを経た後に本システムが稼働。サイボウズのパートナー企業である大塚商会の提案によるものだ。
「iPadを使ったシステム運用は初めてで不安もありましたが、「kintone」は簡単に操作ができる設計だったため、実業務で特に問題なく活用できました。現場の若いスタッフはスマートフォンのタッチ操作に慣れており、入力もスムーズでした」(吉武氏)
1. FAXがある案内所までの移動時間を削減
iPadを使った迷子情報の入力がその場でできるようになったため、案内所まで移動する時間を削減することができた。
2. FAX受信に気が付くまでの時間を削減
「kintone」に情報が登録されたと同時にアナウンス室のパトランプが点灯する仕組みを実現。館内放送までの時間短縮につながった。
3. 紙の台帳の更新時間を削減
「kintone」に入力したデータはそのままメンバー全員に共有されるので、手書きで台帳を更新する手間や差し替えミスが改善された。
「使いやすくなった」「お客様にタイムリーに情報を提供できるようになった」
「「kintone」導入からわずか1ヶ月。現場の案内係からはこんな喜びの声が上がっています。導入1、2週間後には現場から、システムの改善要望が上がってきたのですが、カスタマイズが本当に簡単なので、すぐに要望に対応できたのが良かったです。
お客様に空港で快適に過ごしていただくためにも、もっと「kintone」を活用していきたいです。」
日本空港ビルデング株式会社 運営本部 施設部 旅客サービス課 主任 吉武様
▼メーカーズボイス:一刻を争う空港設備内での呼び出し対応。そのタイムロスを大幅に改善したkintone&iPad
https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/makersvoice/cybozu-161004.html
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