
代表取締役社長 東氏
設計から加工・組立まで一貫した体制と高い技術力、ユニークなオリジナル製品を送り出す開発力を兼ね備えた株式会社ハラダ精工(以下、ハラダ精工)。昭和51年の創業以来、金属の部品加工・組立を中心に業務を拡大し、現在では、ピッチングマシンや小型焙煎機、LEDライト"輝美ちゃん"、焼き鳥調理用の薩摩"やきとり君"など幅広い製品を扱っています。工場には製品の一例としてプロパンガスのボンベを加工した薪ストーブやポストなど、ユニークなアイディアの製品も展示されています。
同社ホームページの動画でも紹介されているとおり、新型レーザー加工機の導入など、加工技術に直結する設備への投資も積極的。「短納期で困っている」「こんなものを作ってみたい」「試作品を作りたい」といった、あらゆるニーズに対応できるのがハラダ精工の強みとなっています。
製造業では受発注書や設計図面など、FAXでのやりとりが頻繁に発生。FAXで届いた受発注書の内容により、職人や加工機の稼働状況や納期などと照らし合わせ、どういう順番で作業を行うかの変更が必要になることもあるため、ハラダ精工代表取締役社長の東和良氏にとってFAXの確認は重要な業務の1つです。
「以前は、FAXの確認のために外出先から帰社しなければならないことが何度もありました。特に設計図面などは、どうしても電話では内容が伝わらないケースも多いため、外出先からFAXを見るために戻って、再度外出ということもあり、効率の悪さを感じていたのです。」(東氏)
リコーMFP機でFAXを受信
東氏はFAX確認のための課題を、同社で導入している複合機のベンダであるリコージャパンの営業マンに相談。そこで、リコージャパンから提案されたのが、ハラダ精工に設置されているリコーMFP機で受信したFAXを、クラウドサービス「kintone」上で確認できるという「FAX業務効率化ソリューション for リコー」でした。
クラウドサービスであるため、外出先からでもiPadなどの端末を用いて、会社に届くFAXの内容を確認できるようになるというものです。
kintone上で受信FAXを確認できる
「会社に戻ってFAXを確認するという必要がなくなりましたが、手間の削減以上にメリットと感じているのが、経営指示のスピードが速くなったということです。外出先でFAXの内容を確認して、どう対処すべきかをすぐに指示できることは、FAXを寝かせておくムダな時間をなくすことになります。現場にとっても、その分、作業にかける時間を確保できることになります。」(東氏)
また、クラウドサービスを活用していることで、コスト的にも納得できることも、「kintone」を用いたFAX業務効率化ソリューションの魅力であったとのことです。
iPadから設計図面FAXを確認
東氏はFAX確認のための端末としてiPadを愛用しています。
「もともとは出張で東京での展示会を訪れた際に、iPadでちょっとした時間を活用して業務を行っているビジネスマンが多数いるのを見たことで興味を持ちました。あまりパソコンの操作などは得意ではないのですが、iPadなら簡単に扱えるのが魅力です。」(東氏)
設計図面などの場合、拡大して見ることができるなど、FAXソリューションとiPadの親和性は非常に高いものだとのこと。
「FAX業務効率化ソリューション自体、特別なスキルなしに扱えるので、ITに強くなくても使いこなせることは大きなポイントです。また、課題を相談したところ、リコージャパンの営業マンの方からすぐにソリューションの提案をしていただき、実際の導入の際にも丁寧にサポートされていたので安心でした。今後も、リコージャパンにはいろいろと相談したいと思っています。」(東氏)